odeko2005-11-10

日本・韓国・タイ・インドネシアの4ヵ国6劇団が参加して行われている「第6回フィジカルシアターフェスティバル」に行ってきました。客席数100人の小劇場で各劇団が身体を使って表現する現代演劇です。
最初の上演はピアノの音色と俳優自身の身体で身体を表現する日本の「ストアハウスカンパニー」が演じる「sanctuary」。密集した演者が徐々に分裂してゆき各々がゆっくりと自分勝手に動き始める、徐々にスピードを増しぶつかり合いながらもやがてお互いがお互いを解き放って行く…彼らが本当に意味するところは解らないが、聖域を意味する作品タイトルは生命の誕生を暗示しているのではないだろうか?生物体の構造上・機能上の基本単位である細胞、彼らが身体にまとうストッキングはその細胞膜を表しているように思えてならない。。。いや、人間にまとわりつく様々な呪縛かな。
2本目の上演は韓国の「Theatre Group Mythos」が演じる「Novel Juice」。言葉の問題もあるが自分にはちょっと難しかった。韓国語が理解できたとしたらどのくらい舞台を理解できたかは想像できないが。。。

それぞれの劇団は違った方法で身体を表現しています。その違いを融合するのではなく違いを感じることがこのフェスティバルのテーマとなっています。ここのところ接する機会の多い様々な現代アート、自分の脳がまだまだ着いていけてないですが奥が深そうです。

公演終了後に出演者との交流会が開催されました。この日は上演が無かったタイやインドネシアの人達も交えてワイワイとアルコール片手に語り合ったのですが…楽しい!グローバルコミュニケーションです。タイの人達とすっかり仲良しになり、韓国の人達がくれた韓国焼酎「眞露(ジンロ)」をグビグビ飲んでしまいました。話をしていてビックリしたことが2つ。
1つは韓国チームの不思議なカクテル…眞露1+ビール2位の割合で調合し美味しそうに飲んでおります。
もう1つはタイチームの夢…雪が見てみたいそうです。真っ白な雪が空から降ってくるのを眺めて雪合戦をして、コップにアイスのように盛って砂糖をかけて食べてみたいと彼らは自分を見つめながら語っていました。そんな純粋な夢が自分にはあるのだろうか。