• 格闘技

日韓関係が微妙な状態の中、韓国のソウルで行われた「K-1 WORLD GP 2005 in SEOUL」がフジテレビで放送されました。
トーナメントの準々決勝では「43歳の空手家」角田信明vs「第64代横綱」曙の試合ありましたが、ちょっと微妙。スピードとテクニックで翻弄する鍛え上げられた体の角田ではありますが、体格では圧倒的に有利な曙が圧力とパワーでコーナーに追いつめ再三ダウンを奪って行きます。ヒット&ウェーでローキックをぶち込んで行けば勝てる試合なのに、男気を見せるつもりなのか真っ正面からぶつかっていき結局判定へ…
曙の膝はなかなか有効に角田へと打ち込まれいたとは思いますが、スタミナがお話しにならないくらいダメダメ。解説の谷川さんは「いい試合でした」と語っていましたが、どうひいき目に見ても凡戦です。曙の勝利も角田の復活もK-1にとってはマイナスなんではないでしょうか。格闘技大好きで合気道の師範代でもある自分の父親も「あれは八百長だな!!」と憤慨しておりました。
韓国相撲横綱チェ・ホンマンは韓国の英雄と言われるだけあって、会場は大声援!元力士に余裕の勝利をはたし、準決勝では曙との横綱対決って…この為に曙を勝たせたのではと思ってしまうのは自分だけではないでしょう。
決勝のガオグライvsチェ・ホンマンの試合はまるで天下一武道会キン肉マンの超人対決のようです。しかし!顔の大きさ位あるチェ・ホンマンのグローブから放たれるパンチに身長差38cmもありながらもハイキックを打って行くガオグライ。クリンチをしながらもパンチを打ち込んで行き、コーナーに追い込まれてもすり抜ける姿にムエタイ根性を見た気がします。さすがにこの体格差では勝利する事ができませんでしたが、心意気に拍手です。
でも、世代交代を感じさせてしまうオーラのないピーターアーツ、試合開始早々相手の戦意喪失で不完全燃焼のレミー・ボンヤスキーK-1の今後は大丈夫なのでしょうか??とはいえ、堀が準々決勝で対戦したイ・ミョンジュガオグライはさすがにいい選手でした、特にイ・ミョンジュの試合はもっともっと見てみたいですね!折れない心に感動です。さぁ、今回優勝したチェ・ホンマンは世界大会でどれだけ暴れまくってくれるのでしょう!なんだかんだ言っても楽しみです。
スポーツナビ:格闘技