「森山大道展」

odeko2008-06-28

恵比寿にある東京都写真美術館で明日まで開催されている「森山大道展」に行ってきました。
素晴らしい!!
開催は明日までですが、写真に興味があり時間がある人はぜひぜひ足を運んでみてください。

森山大道。1960年代後半から従来の写真概念を覆す「アレ・ボケ・ブレ」といった、写真のタブーとされていたことを表現手法とし注目された写真家。
自分は撮影風景や暗室など色々なシーンが映し出されている森山大道ドキュメンタリー映画「 ≒ 森山大道」で初めてこの写真家の存在を知りました。
モノクロ・コンパクトカメラ・スナップ、ノーファインダーで街を切り取るハイコントラストで自由奔放な作品。自分のイメージはこんな感じだったかな。

 
今回の写真展で森山大道の作品の中に「アレ・ボケ・ブレ」が以外と多くないことや、森山大道もスランプになり苦しみ自分に問いかけ、そして自身の歩むべき道を見つけているという姿を知ることができたのは、自分にとって光明を見いだすとても貴重な体験。
自分自身も進むべき方向が見えず苦しんでいることに絶望感ではなく希望を感じることができた瞬間かな?自分は単純なので影響されやすいだけかも…
そして、いままでの森山大道に対するイメージが表面しか見ていなかったことを思い知らされ、写真の原点「光と影」といううっかりすると忘れてしまう大切なことを再認識させられましたね。
 
2部構成で開催されている今回の写真展、2階展示室はというと最新作「ハワイ」。
まったくイメージじゃないと思う反面、森山大道がモノクロで表現するハワイってどんなんだろう!?
会場には1年前に観た三好和義の「ハワイアンスピリッツ」とは全くイメージの違うハワイの写真が並んでいました。楽園というハワイではなく、日常のハワイ。
どことなくノスタルジーを感じさせる、そんな作品。
 
ともすると色の力に頼ってしまう…
「ハワイ」の写真だけでなく3階の会場に展示されていた「桜花」でも感じたのだけれど、森山大道のモノクロ写真に色を感じるのは自分だけだろうか?
 
森山大道風に恵比寿ガーデンプレイスをカシャ!