odeko2005-03-02

東京の両国にある江戸東京博物館で開催されている「エミール・ガレ展」に行ってきました。ガレの作品は何年か前に上野の美術館で開催していた「アール・ヌーヴォー展」ではじめて目にしたのですが、その時は自分にもの凄い衝撃を与えてくれました。今回は没後100年記念ということでガレの作品のみですが、日本初公開の作品もあるらしくワクワク気分。会場は平日の15時だというのにもの凄い人、観光バスも駐車場に3台止まっていました。
初期の作品から順番に展示してあり家具作品も数点展示してあります。日本的な雰囲気のする作品があるなと思い解説を読んでいると、ガレもジャポニスムの影響を受けているようで北斎の作品から引用されたものまでありました。後期の作品になるに従ってとても美しい色合いの作品が多くなりますが、何ともいえないクリーミーな?色使い、天然石のような色のブレンドがたまりません。自然界の昆虫や植物をモチーフとしている事からなのか、アシンメトリーで曲線的なデザインからかなのか、なんとなく心が落ち着くから不思議です。
後期には海の生物をモチーフにした作品も登場し、さらに自分を楽しませてくれます。電気を使用したランプ作品なんかはまさにキノコや植物そのものです。森の奥深くに入って行ったら光を放ちながらはえているんじゃないか、と勝手な妄想を巡らせて一人楽しい気分になりながら堪能しました。
どことなく日本を感じさせてくれる作品、心がホッとする作品を自分も写真の世界で表現できるように頑張らなくちゃと気合いを入れた一日でした。
4月12日〜5月22日には大阪の国立国際美術館で開催されるそうです。