odeko2005-10-29

六本木ヒルズ森タワー53Fの森美術館で開催されている写真展「杉本博司:時間の終わり」に行ってきました。大迫力のモノクロ作品が会場の中にバランスよく展示され、ゆったりとした空気を感じることのできる写真展です。森美術館の鑑賞しやすさもさることながら杉本博司の展示センスもお見事です。
光と影がなければ被写体の形すら表現することができない、光と影を操ることによって被写体の魅力を引き出すことができる、そんなことをあらためて思いながら鑑賞しました。
世界中の水平線を撮り続けた《海景》という作品があります。写し出されているのは水平線、何枚も何枚も水平線の写真が並んでいるのです。1枚の作品の前でその海を見つめていると、ゆっくりと水面が動きだし自分の意識が写真の中に吸い込まれていくのを感じました。とっても不思議で心地よいその感覚は自分の心を静かに揺さぶっていきました。2006年1月9日まで開催していますので興味のある方は是非!!