odeko2005-10-22

練馬区立美術館で日曜日まで開催されている「佐伯祐三展」に行ってきました(ambleさんありがとう!!)。絵画はあまり観に行ったことがないのですが、ambleさんのご好意により足を運ぶことができました。佐伯祐三という人物についての知識がまったくないままに目にした彼の作品はもの凄いパワーを持ったものでした。わずか30年の生涯の中で描いた作品はとても深みがあり、全体に暗いトーンで描かれた情景は自分をパリの街に誘ってくれる力強さを感じます。何気ない街角の風景の中におかれた人物が印象的であり、見事な質感表現には驚かされます。写真では表現できない絵画ならではの絵作りが羨ましくもあり悔しくもある作品展でした。
会場内に一枚の街角を描いた作品を見ている女性がいました。その女性の後から彼女の見ている作品を見たとき、その女性と佐伯祐三の作品がひとつの風景に自分は見えたのです。とても不思議な感覚でパリの街を観光している人を現地で見ているような(うまく表現できない…)気持ちでした。それほど引き込まれる素敵な作品展ですので、土日に時間がある方は足を運んでみてはいかがでしょう。